★主な抗がん剤の副作用について紹介します。

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抗がん剤はガン細胞だけではなく正常な細胞にもダメージを与えて、色々な副作用があらわれます。

★「主な副作用」

🔘骨髄抑制(白血球の減少、貧血、出血)

血液を作る細胞に影響があらわれ、治療開始後5~7日目あたりから白血球が減少する。最も減少するのは約2週間目くらいで、3週間目には回復してくる。白血球の値が低い時には感染症のリスクが高まるので注意が必要。

さらに、赤血球のヘモグロビンか少なくなり、貧血になったり、血をかためる作用のある血小板が少なくなったりすることで出血が起こりやすくなる。

🔘吐き気

嘔吐に関係する神経、胃腸の粘膜が刺激されて起こる。最近は吐き気止めの薬を使用することにより、吐き気を抑えられるようになってきたが、まだ多数の人にあらわれる副作用。治療初日から起こる急性のものから、2~7日目に症状が出てくる場合がある。

★脱毛

抗がん剤のアントラサイクリン系、タキサン系のどちらにも脱毛が起こりやすい。治療がはじまってから約2~3週間で抜け始める。体毛やまゆ毛なども抜けたりすることもある。抗がん剤治療が終わってしまえば3~6ヶ月後には、再び毛が生えてくる。

★口内炎

口の中の粘膜がダメージを受けることで、ヒリヒリとしみたり、ただれたり、歯茎が腫れたりする。症状は1週間~2週間で起こりやすい。

★爪の異常

爪の変色、変形は抗がん剤のドセタキセルやアントラサイクリン系の副作用としてよく起こる。爪の色が黒くなったり、表面の凸凹、厚くなったりする。症状がひどくなると指先での作業がしづらくなったりする。治療が終ると、自然にもとに戻る。

★便秘.下痢

腸の粘膜がダメージを受け、下痢を起こしやすくなる。また、吐き気止めの薬は腸の動きを抑制する働きがあるので、その副作用で便秘が起こりやすくなる。

★卵巣機能の低下(月経の停止)

抗がん剤は卵巣機能にも影響をあたえ、月経が停止することがある。抗がん剤のシクロホスファミドの投与は特に起こる。若い人は、治療をやめると月経は再開するが、40歳をすぎている場合、そのまま閉経したりすることが多い。

★味覚障害

抗がん剤により、味が感じなくなったりする。水を苦く感じたり、何をたべても同じ味に感じてしまう。治療後には味覚もだんだんもとに戻ってくる。

★手足症候群

手のひらや足の裏が、チクチク痛んだり、ほてったり、赤くなる症状。抗がん剤のフルオロウラシルの副作用に多い。

★しびれ(神経への影響)

タキサン系の抗がん剤では、神経に障害が起こることがある。手足がしびれたり、痛んだり、感覚がにぶくなる。その為に文字を書いたり、ボタンをかけるなどの作業がしづらくなったりする。治療が終わってもしばらく症状が続いたりする。症状がひどい場合は、薬の量を減らすか、治療を休むことも検討される。

★心臓への影響

アントラサイクリン系の抗がん剤は、まれに心臓に影響を与えることがある。抗がん剤治療が終わり何年かたつころに症状があらわれることがある。薬の使用量が多い、または、高齢者に起こりやすく注意が必要。

★血管痛

アントラサイクリン系の抗がん剤は血管に炎症を起こしやすい。抗がん剤を投与した血管に痛みが出たりする。血管が硬くなり、血管周囲がはれたりする。腕の曲げ伸ばしをしたり荷物を持つのもつらくなる事がある。点滴中に、血管を温めて広げると副作用が軽くなったりする。

☝以上の副作用が主なものです。

私に起こった抗がん剤の副作用、起こらなかった副作用。起こった副作用に対しての対処法などを後日紹介したいと思います😌